新古書店にはまだ自分の仕事を始める前にお世話になって
いるし、ただ文句だけをいうつもりはない。だが、最近どこ
も同じような商品しか並んでいなくて、見ただけではどこの
店か全く区別がつかない(同じチェーン店ではなく、母体が
異なるはずの店がその状態なのだ)ので、ますます足が遠の
いてしまうという悪循環に陥っている。
昔からの古本屋さんがなくなっていくというのは同業者
としては慙愧にたえない。いやなご時世になったものだと
思う。やっぱり今の政治(政治家)が悪いということでしょう
かなあ。どんな商売も三代目が一番危ないと聞くが、今の
政治家は三代目が多いものなあ。
閑話休題。チェーン店だけれども面白い品揃えをしている
店もあるので触れておきたい。「ほんだらけ」である。埼玉
県二店・群馬県・千葉県に一店。あとは青森と九州のようで
ある。古本好きのエッセーにもよく登場する店で、それだけの
内容をもった古書店です。俺もリアル書店を持ったらあんな
品揃えをしてみたいと思うくらいいいものが揃ってます。
当然値段もきちんとついてますが、ごくまれに(わざとかも)
掘り出し物も見かけます。ただ世の中全体として本当に優れた
本などは市場になかなか出てこなくなったので、その影響は
あるように見受けられます。商売はいつも厳しいものだと思い
ます。
お知らせを三つ。
●当店ではただいまサイン本フェアをネット上で開催中。20日
までです。(古書舎 三水
http://books-sansui.jp/) ●三省堂千葉店のコミックフェアに参加しています。
●三省堂神田本店の絶版品切文庫・新書フェア(8月中)に参加
します。